情熱

どうしようもなく惹かれた時期もあったのに、気分にムラがあるのか知らないが、今はそうでもない。

飽きるとか嫌いになるとかじゃなくて、一つのものに傾倒出来る時間に限界があるみたい。

情熱という名の炎が消えてしまわないうちに、次の蝋燭を探して灯す事の繰り返し繰り返し。

長い蝋燭も短い蝋燭も、ただただ私の情熱の炎が消えてしまう事を恐る深層意識が集めたもの。

消えてしまえば、もう二度と火がつかない事を知っている。


心に宿る炎無しには生きていけない。
そんな自分自身が時に情けなくもあり、手に負えない。

私はきっと火の属性なんだと、強く実感する。

いっそ灰になるまで燃え尽きてしまえば。

そんな気持ちが胸をかすめた。