いつからこんなに涙脆くなったんだろうか

昨晩のこと。
私にしては珍しく深夜、怖い夢を見て目が覚めた。

夢の内容は、つい先日6,7年ぶりに行った生まれ故郷の函館のこと。
通っていた小学校に行きたくて、一人で記憶を頼りに向かうんだけれども
どうしてもたどり着けない。
こっちであってるはず・・・と向かってもたどり着くのは違う場所。


結局、彷徨い続けてたどり着けないまま目が覚めた。


夢自体は怖いものではなかったのだけれど、悪い夢を見て飛び起きた時、隣に誰もいないという現実が辛くて泣いた。
四日間だけだったけれども、久しぶりに両親と食う寝る遊ぶを共にすごした反動なんだろう。


おかげで、予想通り。目が腫れてしまって一重まぶた。
夕方やっと二重に戻った。お岩さんのようだ。


相方にこの話をダイジェストでしたら
「人恋しくなる季節だからね、、、週末までなんとかがんばれ」
とのこと。
なんだか素っ気ない。


私は普段、あんまり弱いところを見せない。友達にも親にも恋人にも。
気負いしているわけではなくて、どこか頼られる存在でありたいという願いからか。

ところが、
先日あまりにも手痛い経験があって、しばらくは辛く無いふりをしていたけれども
どーにもこーにも自分の中で処理しきれなくなってしまって、恋人の胸の中でわんわん泣いた。
その手痛い内容は、多分恋人にとっては理解できない内容だったとは思う。でも私は悲しくて仕方なかった。

それから、どうも涙腺の決壊レベルがどんどん落ちてきてるみたい。
悲しい歌、グッと来る歌を聴くだけでじわっとウルウルくるなんて、どうしちゃったんだ私。


おそらく、、、
久しぶりに訪れた故郷の余りの変わりように
全然懐かしい感じがしなくて、
久しぶりに会う親戚たちとのやりとりが
酷く居心地の悪い空間だったこと


生まれ故郷を観光気分でしか味わえなかった、なんとも言えないこの気持ちが
自分を不安定にさせてしまっているんだ

生まれた街も、育った街も、自分の居場所を見つけられない
今住むこの街も、来年再来年と住み続ける保障は無い


根無し草のようで、このままどこへ行っても安住の地などないのだと
おぼろげに感じてしまった
どうしようもない寂しさが、涙脆くさせているんだ。きっとそうだ。