蠢く躓く

夜の街を歩くと春の花の濃い香りが漂っていて、日本の四季は瞑想しているような気がして、胸がざわざわ。
まだ、暦の上では冬なのに、勘違いした虫たちが地中から出て来やしないかと、ハラハラ。
蠢くには、まだちょっと早いんだよと地面に語りかけても、伝えられない。
下弦の月を見上げていると、一瞬ここがどこなのかわからなくなる。


考え事をしながらせせらぎ沿いを歩いていたら、自分のズボンの裾にヒールのかかとを入れて躓きかける。
足をちゃんと上げていないから、かなりの頻度で躓きかける。


傍から見ると、何も無いところで躓いている人のようで何だか滑稽。
切りすぎた爪に、時期早々だよと言われているような気になる。


決めた道は、ただただ真っ直ぐ伸びていて、躓いても立ち上がるのに充分な広さだから
不安で心が蠢いても、大丈夫かなというオプチミズムがチラリ。


こんな事を想う日には、こんな曲を聴いて眠ろう。

セツナグルーヴ(DVD付)

セツナグルーヴ(DVD付)