音楽飽和状態
いい音楽をたくさん聴くと、どうしても音楽の舌が肥えてしまう。
贅沢とは知りつつ、自分の満足のハードルが年々高くなっていくのを止められない。
だから
最近は家で音楽を聴く機会を減らすようになった。
何も聴かないことで、新鮮な気持ちで新しい音に出会えるんじゃないかと。
来週はコンクール。
私は殆どデモ演奏を聴かない。
お手本を聴いてしまうと、良い音楽とはこうあるべきだという形式が頭の中にインプットされてしまうのが怖いのだ。
大学の時にもううんざりするくらいコンクールに時間を取られてきたから、正直コンクールは好きじゃない。
いい想い出もたくさんあるけど、それは辛かった記憶の方が多い事実を忘れてるだけ。
プロじゃないから失敗も多いし、膨大な練習時間の割には目に見えて巧くなるという事もないけど。
試行錯誤して、これが私たちの音だと堂々と胸を張って舞台に立てれば、結果はどうあれいいんじゃないかな。
楽団の血となり肉となって、経験値が上がってくれれば。