対岸の彼女

今日は幼馴染と誕生日会だったはずなのに、幼子が熱を出したらしく急遽中止に。

平日に半休を何とか確保して、帰るギリギリまで仕事をしてさて行くか!と職場を出たらメールがきてた。
おいおい、そりゃないぜベイビー。
ま、仕方ないとはわかってるけどさ。


こんなことを言っては全国のお母さんは憤怒するかもしれないが、
仕事をする女、子を育てる女には越えられない壁がある。

両立してる女、は別カテゴリーとして。

今週また年を一つ重ねる。

同郷の友人たちは子育てに精を出している真っ最中。

私は仕事を頑張りたいヒト。

最近はいいのか悪いのかわからんが、直属の上司をすっ飛ばして、いろんなリクエストが直接舞い込んで来るようになった。
求められてるのは嬉しいし、出来るかどうかは別として、もっともっと、自分の能力を高めたい。

自分の面倒を見るのも一苦労だから、子育てと家庭を守ることを両立しろってそりゃ大変だってわかるので、家庭に入っていく友人たちが職を離れていくのは仕方ないことだとは思う。

だけど、なんだかもったいない。

結局のところ、女性が仕事より家庭を取らざるを得ないのは仕方が無いことで、男女平等なんて夢物語とか、亭主関白とか男尊女卑とか、そういうジェンダー的な問題への根本的解決法なんて無いんだと思い知らされてしまう訳であって。

能力も知識も体力も男性に引けを取らない女性たちがたくさんいるのに。

子供を生んで育てる事に生活の軸がシフトしてしまうと、働く人の感覚とどんどんずれてしまうんだろうな、と思う。

子供がいることを理由にして、いない人に負担を強いるこのバランスがとても嫌だ。

角田光代の「対岸の彼女」を読んで、尚一層そんな考えが強くなった。

対岸の彼女 (文春文庫)

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