もうここでは暮らせない

はい、実家生活一週間経過しまして。


いつもではありえない時間帯のご飯→就寝の規則正しい生活のおかげで肉体的には大変元気なのですが、どうも精神的にはいろいろ辛く、早くも我が家に帰りたい熱にうなされております。ううー。



もともと、実家といえどもうまれてずーっとこの地にいたわけでもなく、中高はここ、大学は隣県に実家から通っていた関係でそのころの友人は近くにはおらず、最近は実家に帰っても誰かに連絡を取るわけでもなく、ひたすら両親と過ごしていたのです。


幸いにも母の病状は順調に回復に向かいつつあり、毎日夕方の面会時間にせっせとお世話に通い、お洗濯ものをして朝昼夕の三食ご飯を作り、すかさず洗い物をするという生活に慣れつつも、兎にも角にもなんでしょう、それなりにやることが終わったらすることないっていう暇さ・・・。


父親はもともと船乗りで、幼少時から一緒に生活した期間が短いうえに、転職後は単身赴任生活が長く、やっと家に帰ってきたら娘二人は家を出てしまってという、ある意味申し訳ないような気もしますが、ほぼ一緒に生活した記憶がないんですわ。


そういうのもあって、こんなに父親と二人、長時間一緒にいてもなんというか、話題も尽きるし、生活スタイルも違うし、まぁ違いが多すぎてちょっと辛くなってきたといいますか。

例えば体感温度
父親寒がり、私暑がり。
この暑いときにすぐエアコン切っちゃう割には窓を開けて換気をする習慣がない。
私は温度というより、空気の流れが滞るのが苦手で、暑くても風が吹いていればある程度平気なのに、扇風機を止められてしまう。
これは一緒の部屋では過ごせないっていうね。あついよー。

例えば、夜ご飯。
普段はDINKSの我が家、まず6時台にご飯支度ができることはまずなく、9時10時は当たり前。
実家に帰るとすることないので、とりあえず夜ご飯の支度をして、待つべき人もいないのでさっさと食べて片付けてしまおうっていうわけで6時7時には食べてしまうわけです。高齢者仕様で肉少な目、野菜多めのご飯のせいか、胃の調子が大変よろしい。それはいいことか。

んで、お風呂に入っても9時。普段からテレビも見ないし、見るとしても父親の野球観戦には興味がないから付き合えない。
ダラダラと過ごしていたらなんとなく眠たくなって寝る毎日。うーんニートっぽい。


母の面会時間の合間を縫って、地元の友人に会ったりもしてますが、なんといいますか都会の暮らし、地方の暮らし、本当に全然違うのですよ。


飲みに行くにしても、交通機関がなくなるからタクシーで帰るし。
飲み屋さん近くの商店街は7時にはほぼすべて閉まってしまうし。
時間を潰すための喫茶店的なお店もなく。
いわゆる全国展開しているお店の類、本当になくて。
いったいこのあたりの人々は、何をして過ごしているんだろうって。
夜が長すぎて長すぎて。娯楽はないからみんなテレビ見てるのか。


おうちを出て14年。自分がもうすっかり身も心も首都圏の人間になってしまったんだなーと思うわけです。つくづく。


年末年始にちょっとだけ帰るのとは今回の帰省がわけが違うのもあり、母の不在がこんなにも精神的にくるのかと。
昨晩はこの生活のせいか、悪い夢を見たせいか、今後の漠然とした不安のせいか理由はわからないけど、真夜中に目が覚めて泣いてしまった。

こういうことって私的にはほとんど経験がなくて、自分でも驚くばかり。
いつもの生活って気が付かないけどありがたいものなのね。
今後、老いていく両親に何かあったとしても、姉がふわふわしていてあまり役に立たないので、私がなんとかしないといけない、これが序章なのかと思うとなんだかね・・・不安よね。

誰もが直面する問題だけど、避けては通れないので、やるしかない。
なんとかしなくちゃ。

今後仮に両親の介護の必要があったら、私がこっちにくるんではなくて、呼び寄せてお世話するほうが無理がないというか。
今回帰省して、私はもうここでは暮らせないことが本当に身に染みた。
田舎暮らしに憧れる人、憧れだけで止めておきな。都会の人間は都会の生活から抜け切れないよ。