窓を開けても水が入ってくるので、窓を閉めた。
気分が晴れないので、水色のTシャツを着て街に出た。
気分を変えたいので、ちょっとだけ髪の毛を切った。
カットしてくれたお兄さんの手が、とてもとても優しくて。
まるでなでなでされてるような錯覚に陥った。
しんどい時に、優しくされると辛い。


悶々とする時は、決まって泳ぎに行く。
病み上がりでなまった体なので、いつもは何とかこなしているボクササイズも今日はしんどい。


汗だくで火照ったからだと、晴れない気持ちを沈めるために平泳ぎ。
文字も音もない世界で、ひたすら前に進む作業は、何かしら修行のような。
いつもより念入りに体を洗って、外に出ると雨は止んでいた。


ちょっとくらいなら濡れたって構わないんだけどな。
早く梅雨も気持ちも明ければいいのに。