カラダ


先月、子宮ガン検診に行った。毎年やってるつもりが、昨年行くのを忘れていたらしく自分のカルテがもう無かった。
しょうがないので新しく作り直して、いつもの先生の外来の予約も出来なくて、仕方なく初診扱いで違う先生に診察してもらった。

受診の時に先生が「薬をやめてみたら?」と言ってきた。
私はホルモン分泌がおかしい体質なので、薬を飲まないと月経が来ない。
それは、つまり不妊体質という訳で。
性別としてはメスでも、不妊というだけでオスでもメスでもない、両性具有という訳でもない非常に中途半端な存在に思えて仕方が無い。
治療を続けていても、あくまで対症療法でしかなく、根治的な治療はその時が来たら(つまり結婚して子供が欲しくなった時)という話で今までずっと薬を飲んでた。

だから、薬飲まなくなったらやっぱり月経来ないんだろうなって思ってたら、昨日の夜きた。
毎月このあたりになるっていうタイミングもずれてなかった。

体というのは不思議なもので、毎日とか毎月とかのリズムをちゃんとわかってて、薬を飲まなくても来るべき日にちにちゃんと月経を起こすべく子宮が準備をしていたのかと思うと、無性に自分の体がいとおしくなった。

だけど、薬を飲んでない=必要なホルモンが足りてないはずなのに、いつもより経血が多いし、生理痛も酷い。
長年人工的に月経を起こしていたから、普通の時の症状が思い出せなくてちょっと怖くなった。
副症状が全く改善されてないし、検査結果を見てもやっぱり良くなってない(むしろ悪化しているかもしれない)というのに。
私の体はどうなりたいんだろう。自分の事なのに、まるでわからない。


明日、その結果を訊きに再診するせいなのか、数日前不思議な夢を見た。
自分が妊娠していて、しかもそのお知らせがガン告知のようなものだった。

夢の中では
”子宮からclassⅤの細胞が検出された=受胎”
というのが一般的で、せっかくの妊娠なのに「残念ながら・・・」的な口調で医師からその旨を告げられた。
夢の中では
”受胎=喜ぶべき事ではない”
というのが一般的で、まるで現実世界の自分への皮肉なのかと思った。